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「大地と栞里の関係、ちゃんと言ってくれたんだ。」
芽以が栞里の隣に座った。
え…?
関係…?
知らないのって…オレだけ?
暑かった体がだんだん冷めてくる。
「最初は信じられなかったけどねー。」
芽以が笑いながら栞里を見る。
『オレには教えてくれねぇの?』
オレは恐る恐る栞里を見る。
そのあと、大地を見る。
「どうする?栞里。」
大地はオレから目を逸らして、栞里を見た。
オレも再び栞里を見る。
視線が栞里に集中する。
「あたしは……まだ言いたくない。」
栞里はすがるように大地を見た。
…昨日も、今は言えないって言ったから。
そんなにショックじゃないけど…。
オレだけ知らないのか…。
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