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「そっか。じゃ、マサル、残念だな。」
大地はふざけたように言って、オレらより二段下の段に座った。
『うん…。』
しぶしぶうなずく。
「で?何で栞里と二人っきりで話なんかしてんのよ?」
芽以がオレを睨んだ。
『話しちゃいけねぇのかよ。』
「うん!アンタ由衣がいるじゃない。」
『は?…由衣?』
あ…。
由衣…?
なんだ…。
由衣か…。
『別れたよ。』
何…言われるんだろ。
きっぱりと言い切ったけど。
ほんとは…不安…。
芽以、怒る?
由衣は芽以の友達だとか言ってたし…。
「だからか…。」
「だね。まさかとは思ったけど、本当に別れてたとは…。由衣に聞かなくて良かった。」
え?
何でそんな“分かってました”系なの?
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