子供の駿一

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「うん…」 抱きしめられながら僕は泣いた。でもそれは今日流したどの涙とも違って、とても清々しかった。 「ねぇ~おかーさん」 「はいはい、小百合ちゃんは慌てん坊ですね。 シュンちゃんもケーキ食べる?」 「もちろん」 …… … あれからだ、僕が服装とか顔とか、そんなのがどうでもよくなったのが。 それはもう、人の大切さを知った僕には関係の無い物になったんだ。 「おい、シュン行くぞ!」 「追いてっちゃうよ~」 仁と光が呼んでいる。 さてと、今日も忙しい一日の始まりだ。
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