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「………え?」
僕は昼休みに鳴るはずの新と言う名前が現れた携帯を見て驚く。
僕達はホームルーム中、携帯にでられない。
けど…なんだ?
この胸騒ぎ……
出なきゃいけない気がする…
「如月?」
先生が僕を呼ぶ、当たり前だよね、クラスから出ようとしてるから。
「急用!!授業までには戻ってきますっ!!」
そう叫んで僕は階段を駆け上る、一回電話が切れまた鳴る。
絶対何かある…っ
新は二回も続けてかけないっ!!
屋上のドアを開き荒れた息を整える前に通話ボタンを押す。
「もしもしっ」
《よか…た…出た……》
乱れた呼吸、けど僕じゃない。
「新?どうしたんだよ?!」
《栄史……ごめん…俺…死ぬや…》
耳を疑った。
今の僕達の中じゃ一番無縁な言葉を聞いたから。
死ぬ?
「な…何…言ってんだよ…」
《俺の…部屋にさ……日記…有るんだ……其処に…栄史の、知らない…俺がいる……》
途切れ途切れの言葉を一言一言を聞く…
なんで?
なんでそんな事言うんだっ
《栄史…、一人で……頑張り過ぎんなよ……》
「新?新っ!!何で?!なんでそんな事言うんだよっ!!新っ!!答えろって!!」
《愛してる…》
え……
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