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わたしがアボカドの味を知ったのはKと出会ってからだった。
小学生のときのこと。当時仲良しだった子がなんの前触れもなく言い出した。
『アボカドっておいしくないんだよ!もう絶対に食べたくない!!』
そしてどのぐらいアボカドというものがおいしくないのか、
油っこい、だの気持ち悪くなる、だとか本当に渋い顔をしながらその子は語った。
わたしはアボカドなど食べたことも見たこともなかったが、その話しを聞いてすっかりアボカドはマズいものなんだというイメージがついてしまい、
23歳でKと出会うまで口にすることはなかった。
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