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先程の戦闘において意識を朦朧とさせていた透は、忍の悲鳴を耳にして飛び起きた。
バッ!と振り返った彼が目にしたものは、足から石化していく忍の姿だった……。
「忍ーーーーーー!!!」
忍も透の声を聞いて彼を見る。
そして悲しそうな顔で「助けて……透。」と呟いたきり、動かぬ石像へと変わってしまった……。
「うわあああああああああ!!」
怒りに我を忘れた透は瞬時にその場から消え去り、一瞬でバジリスクの元に辿り着く!
そして鬼切丸による連撃!
だがその全ては前鬼の時と同様に空を切った!
「無駄無駄無駄無駄ぁ、幻想妖魔に剣など効かん!いくら貴様が九尾狐だとしても、こいつにはダメージを与えられん。
説明が足りないんじゃないかね?ロイ・アルフォード」
ガルマは宙に浮いたまま愉悦の表情でロイを見つめる。
石化した忍の頬に力無く手を当てていたロイは、唇を血が出るほどに噛み締めて立ち上がった。
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