2421人が本棚に入れています
本棚に追加
「……随分と趣味の悪い城だな。」
カツン…カツン…。
「……一体何者だ?他に客を招いた覚えは無いのだが。」
カツン…カツン…。
「招かれた覚えも無い、お前から招待状が届く想像をするだけで気分が悪い。」
カツン…カツン…カツン…カッ!
影から現れ足を止めた来訪者は、腕を組んだ姿勢でフッと鼻を鳴らせた。
「まさか妾の顔を忘れたとは言うまいな?」
「貴様は……龍姫!」
サラリと美しく流れる緑の髪、知性と気品溢れる瞳、そして何者にも屈しない高貴な態度。
そこに居たのは見間違えるはずも無く……龍姫だった。
最初のコメントを投稿しよう!