小さな恋の歌

メール

[愛知県]という項目を開く中､由美は見ているうちに気付いた事があった｡

年齢層がとても幅広い…

そう｡18～50歳後半の人もいた｡

それに由美は16歳だからサイトを利用してはいけない歳で､由美の理想の相手は自分の歳の1コ上だった為18歳からなら…とサイトを閉じようとした時だった｡

＿＿＿＿＿＿＿＿＿
学生♂[〒]愛知県　
メル友募集中だょ☆
18じゃなくても良い
人メールしてよ♪　

職業　高③だょ☆
服装　お兄かなぁ☆
体型　普通　　　　

￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　ﾞえっ…?"

由美の指は閉じるボタンを押すことはなくもう一度画面を見た｡

高③って言ったら由美の１つ上である｡

ﾞ良く考えたら真先輩も17歳でやってるしっ"

由美は少しためらったが学生という人にメールを送る事にした｡

<初めまして☆高校生なのに出会い系なんてゃったらダメぢゃんかっ(^^)ぁたしも高校生だけど（笑）>

送信した後はすぐにサイトを閉じたのだった｡

ﾞあー…送っちゃった"

しばくして不安になった由美ゎ中学からの友人､麻里に電話をした｡中学生の頃に一緒に出会い系をやろうとした友人…それが麻里だったからだ｡

3回程のコールで麻里が電話に出た｡

｢もしもしーっ?!｣

久しぶりの電話だからか麻里のテンションが高く感じた｡

｢麻里～っ｣

由美は麻里にさっきまでの事を話した｡

｢そっかぁ～｡でももしメールしたとしても気をつけなかんよ?｣

｢えっ何を?!｣

由美は出会い系で起こる事件なんてこの時まで知りもしなかった…｡