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「もぅ無理!!!もぅ連絡しんで!!!」
ピッ
この機械音とともに由美の恋がまた一つ終わった。
「今の彼氏じゃなかったのぉ?!」
電話をきってすぐに声をかけてきたのは1年から同じクラスのサヤだった。
「もぅ彼氏じゃないよ~」
そぅ言うと由美は携帯の電話帳から1件のメモリーを消却した。
「はぁ…もう面倒くさい」
由美は今までも色々な恋をしてきた。だがそのほとんどは1ヶ月記念日すら出来ずに終わっていた。。。
「またいつもと一緒だったの?」
いつも付き合い始める前はお互い同じ位置にいるのに付き合い出すといつのまにか追われる方にいる。
「全くね」
追われるのも嫌ではないが、時に由美も追いたくなるのに 付き合っていくとだんだんと追われるだけの付き合いにしかならない事に由美はうんざりしていた。
「束縛とか本当に嫌」
付き合うのにも時間はかなり置いて相手をよく見ているのにも関わらず毎回同じ事の繰り返しで、由美は別れに涙を流す事もなくなった。
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