雨と彼女

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「あの…良かったら入りませんか?」 慎一が前を向くと、 女の子が一人、自転車に股がったまま傘を差してこちらを見ている。 『ええんか?』 「はい。次いでですし、後ろに座って傘を差してくれたら楽なんで丁度良いです~。」 彼女はニコリと笑って、自転車の後ろに乗るように言った。 女のチャリの後ろに乗るのは気が引いたけど、 慎一は彼女の言うまま、後ろに座り、傘を差した。
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