雨と彼女

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『アホ! だから言ったやんけ!』 鼻を打った慎一は手で鼻を押さえながら傘を拾い、すでにずぶ濡れの彼女に傘を向ける。 「あ、あはははは…」 『お、 お前鼻血出とるやんか…』 彼女の鼻からタラタラと止めどなく流れる血が。 「いいんです。 いつもの事なんで。」 そう言って彼女は鼻を押さえながら立ち上がった。
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