雨と彼女

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「…チャンスだと思ったんです」 『…チャンス?』 「私、慎一さんの事、前から知っていました。」 『は?』 「これがキッカケで仲良くなれたらなぁ-なんて思ったんですけど…」 『………。』 「ダメですか?」 『…お前まだ鼻血止まってへんで』 「…えっ!嘘!」 美智は慌てて鼻を隠した。 『お前、おもろいやっちゃなぁ』 慎一はケラケラと笑い、 まだ濡れたままの美智の髪を手でクシャクシャにした。 『美智!センコーにドライヤー借りに行くぞ!!』 「はい!」 ……この二人が、 どうなったのかはこの二人だけが知っている……。 ●end●
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