戸惑いながらの恋

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初めてのデートの時 『付き合ってよ』 あたしの目を見ながら 真剣な顔で言った 『うん』笑顔で答えたね 二回目のデートは 夜景を見に行ったね 霧がかかってて 肌ざむかったよね 震えながら夜景を見てた あなたはあたしの隣に 座り『寒いねぇ』って あたしの肩を抱き寄せた びっくりして あなたを 見たあたしにキスしたよね あたしはあなたの胸に 顔を埋め 恥ずかしくて 顔があげれなかった あなたはあたしの手を 握りしめて 真っすぐ 前を見たまま 『好きだよ』って あたしは小さく頷いた あたしにはそれが 精一杯だったよ それから 何回もデートした あなたが帰る時必ず ギュゥって抱きしめて おでこにキスして 『歯磨きして寝ろよ』 そう言って 頭をポンポン 軽く二回叩くんだ 『子供扱いするな』 あたしが言うと 『がきんちょじゃん』 あなたは笑顔で言う そして じゃぁな そう言って帰って行く あたしはいつも あなたが見えなくなるまで手をふっていた…
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