戸惑いながらの恋

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最後のデート… その日のあなたは 少し違ってた… あたしを初めて 子供扱いしなかった… 帰る時もいつもより ギュゥが強かった いつもはおでこにする キスが唇だった… いつもは 『歯磨きして寝ろよ』 その日は 『俺の事 好きか?』 『うん』と答えると 『ハルは一度も言わない』 悲しそうに笑った… あたしは『………』 恥ずかしくて 言えなかった… 何も言わず 頭をポンポン 『バィバィ✋』 そう言って帰って行った 『じゃぁな』って 言わなかった… 『バィバィ✋』だったよ… それ以来 彼とは 連絡が取れなかった… あたしは探した 見つからない… みかねた彼の友達が 『あいつ女いるよ』 『えっ?』 『もう三年になるかな』 『……』『やめときな』 『女にばれたんだ ハルと別れるなら 許してあげるって 言われて あいつ… 迷わず女選んだよ』 『………』 信じられなかった… あの言葉も何もかも 嘘だったんだ… あたし 遊ばれんだ… 涙がとまらなかった… 大好きだったのに… あたしは初めて 手首を切った… 溢れ出す血を 見つめながらあたしは 気を失なった… 気がつくとあたしは 病院のベットの上だった 起きたあたしに 友達が泣きながら 思っきりビンタをくらわした もぅ一人の友達が とめにはいった… 振り払いあたしに 手をあげた もう一発はくらうな 歯を食いしばった… すると あたしは 力いっぱい 抱きしめられた… 『何やってんだょ』 号泣しながら怒る友達 あたしが退院するまで 毎日 毎日 来てくれた… あたしは何やってんだ たかが失恋で大事な友達 に心配かけて… 忘れよぅ… あたしはそう思った…
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