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肩を落としながら西浦高校がグラウンドを後にした。
入れ違いに山城高校がベンチに入る。
一塁側･山城高校
三塁側･村上桜ヶ丘高校
ダイヤモンドを挟んで両校が対峙した。
物々しい雰囲気が球場を包む。
龍二
｢負けらんねぇ･･･｣
鋭い眼光をぶつける龍二。
ベンチから現れた山城ナイン全員が桜ヶ丘高校を睨み付けた。
村上桜ヶ丘高校も負けじとヤクザ顔負けの表情で見てくる。
まさに一発触発、導火線に火が添えられた状態だ。
美浜
｢皆、オーダーを発表するわよ｣
美浜先生に言われると山城ナインはゆっくりとベンチに入った。
美浜
｢さっきの試合同様、あちらさんはラフプレーが目立つわ。今回の先発は美夕だけど、くれぐれも気を抜かないように‼‼｣
山城ナイン
｢ハイッ‼‼‼｣
気合いのこもったら返事がベンチをビリビリと揺らす。
マネージャーたちは思わず耳を塞ぎ、目を瞑ってしまう。
山城高校スタメン
1番･キャッチャー･滝澤雅和
2番･センター･竹田匡佑
3番･レフト･田中智
4番･サード･小室龍二
5番･ファースト･山口和幸
6番･ライト･倉田信一
7番･ショート･八木隆之介
8番･セカンド･佐藤由基
9番･ピッチャー･小室美夕
となっている。
相手の力量を考えた上でのベストメンバーだ。
『目には目を』今回のオーダーはその通り、攻撃重視の村上桜ヶ丘に対して真っ向から打ち合いに挑んだオーダーである。
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