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「よぉ、honey…奥州から会いに来てやったぜ!」
一人仁王立ちで上田城の前で叫ぶ。数本の赤いバラの花束を片手に持って…
「ちょっっと、ちょっとぉ!」
「Ah?」
「何やってんのさ!!竜の旦那!!」
「奥州遥々、幸村に会いに来たんだよ」
ふん、と鼻を鳴らし堂々と言う。
「うん、それは見ればわかるわ!て、そうじゃなくて…何片手にバラ持ってんの…そしてあの右目の変態はどうした!」
「hey、猿、いっぺんにものを言うな。少しは落ち着け。You see?」
「うっさいわ!このはげ!」
うーん、と佐助は悩む。
この状況を一刻も早く終わらせたい。
真田の旦那が来る前に、
そしてあの右目にも…
「政宗様!」
「Ah?…小十郎か」
て、来ちまったよ!!はやっ!!
なんで?どうして?頭痛いわ!
兎に角、これだけは言わせて!
「変態が二人に増えたじゃん!」
「…猿飛、俺も会いたかったぞ」
「はぁ?俺様は会いたくなかったんですけど?」
「そんなに照れんな」
「照れてないわ!」
小十郎はじりじりと足を進める、佐助は後ずさって一定距離を保つ。襲われないように、
そんな二人を見てチャンスだと思ったのだろう。
政宗は一気に門をくぐった。
「っしゃ!小十郎、後は任せた!!」
「承知」
「ちょっ、こらまて!!竜の変態ー!!」
「さぁ猿飛、部屋行って俺とにゃんにゃんしようぜ」
「嫌だ!!つーかその表現キモい!!」
…取り敢えず政宗は、佐助を打破して上田城の中に入ることが出来た。
幸村に会う目的とは、一体何なのだろうか…
続きます←
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