気持ちのいい朝

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「サラ?サーラ?起きたの?遅刻するわよ!」 一階から聞こえる大きくて澄んだ声… お母さんだ。 そう思って少女は目を開けた。 彼女の名はサラ。 羽鳥サラ。 高校一年生 またあの夢か… 顔をしかめながらサラは重く感じる体を起こした。 ベッドから立ち上がりカーテンを開ける。 薄暗い部屋に光りが差し込み部屋は明るくなった。 気持ちのいい朝… そう思いながらサラは腕をいっぱいに広げ体をのばした。 太陽の光に反射し、茶髪っぽく、そして軽くウェーブのかかった彼女の髪が背中を滑った。
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