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レフリーは、草むらをかき分け手に持っているレーダーを見つめた。
レーダーにはこの近くに救難信号の反応がでている。
「さて、もう少し奥へ・・・」
レフリーが歩き出そうとした瞬間、後ろから草を踏む音がした。
レフリーは、腰に隠していた銃を取り出し音がした方を振り向いた。
「私よ・・・どこまで行くき?」
ロークは、そう言ってレフリーが手に持っている銃を見てますます不自然に思えてきた。
レフリーは、ロークが銃を見つめていることに気づき、すぐに腰に隠した。
「・・・・・どうしたのその銃?」
「これか・・・これは護身用さ」
レフリーは、からかうように言った。
それに、ロークが銃を見たことに一つも焦りを感じなかった。
「どうやって船の中に持ち込んだの?」
「ん?興味があるのか?
残念だけど、貨物室に落ちてあったのを拾っただけだよ」
レフリーは笑いながら歩き出した。
そしてロークは、レフリーの後を追いかけていった。
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