215人が本棚に入れています
本棚に追加
/120ページ
深いジャングルの中を若い男性と白い髭を生やし年老いた男性が死に物狂いで走っていた。
「ケイン、先に行くんだ!」
白髭を生やした男性は、前を走っているケインという若い男性に叫ぶと後ろを振り返り手に持っているショットガンを向けた。
「ドランさん!
何を言ってるんだ!」
ケインは、動揺しながら走るのを止めてドランを見た。
「ケイン!
早く船に戻って救援を呼ぶんだ!」
ドランのその言葉にケインはドランの目を見つめた。
その目は、何かと安心させるような優しい目だった。
だが、ケインは死を覚悟しているようにも見えた。
ケインは、自分が生きたい気持ちに押されドランに一言言うと船の所へと走っていった。
「絶対に助けにきますから!」
ケインのその一言にドランは、少し笑った。
なぜなら、死を覚悟しているからだ。
周りに生えている自分の肩ぐらいまである草が大きく揺れている。
おそらく、例の黒い怪物だろう。
そんな事を思いながらショットガンの引き金を引いた。
だが、当たらなかったのかその黒い生物の声は聞こえなかった。
残りの弾は二発
それを確認すると再び身構えた。
すると突然、木の上から光の弾が勢いよく黒い生物めがけて放たれた。
黒い生物は、大きな叫び声をあげてその場に倒れた。
ドランは、木の上を見つめた。
すると、木の上から見えない何かが降りてきた。
ドランは、危険を察知しその見えない何かを撃とうとした瞬間、どこからか黒い生物が現れた。
黒い生物は、見えない何かを見つめると飛びかかった。
最初のコメントを投稿しよう!