遭遇

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「レフリー 後、どのくらい歩けばいいんだ?」 ウィルがレーダーを持っているレフリーに言った。 「残念だが、まだまだ、距離はあるぜ 十分に休憩はとっただろう」 レフリーは嫌みを込めて言った。 だが、周りに異変を感じ始めたのは湖から離れた時からだった。 奥に進む度、鳥や動物は見かけなくなった。 それほど深いところに来たのかと思ったがそれほど深くない。 「やけに森が静かじゃない?」 ロークがそう言いながら草むらの中を歩いていた。 だが、その瞬間、何かがこちらに向かって草が揺れる音がした。 その事に気がついたウィルは突然、叫んだ。 「止まれ‼何かがいる‼」 「何って動物じゃないのか?」 サイが言い終わったその時だった。 ロークの悲鳴が聞こえたのは... 全員、ロークを見るとプリンは悲鳴を上げた。 なぜなら、ロークの顔に変な生物が引っ付いていたからだ。 そう、フェイスハガーだ。 ロークは、暴れ次第に気を失ったのか地面に倒れ込んだ。 「ローク‼」 全員がそう叫び、ロークの元へ駆け寄った。 そして、ウィルがフェイスハガーをロークの顔から取ろうとした瞬間、マックスが止めた。 「むやみに触るな‼ウィル‼」 ウィルは、マックスの言葉を無視してフェイスハガーの足を持った。 すると、ロークの首に巻き付いているフェイスハガーの尻尾が強く握りしめた。 ウィルはフェイスハガーから手を離した。 「何なんだ・・・この生物」 ウィルが呟くとマックスは冷静に話しだした。 「とりあえず、船に戻るしかない。 木を使ってはこ・・」 「どうしたんだ?」 アルスがそう言うとプリン以外、真剣な顔つきになった。 なぜなら、何かが近づいてくる音が聞こえるからだ。
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