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「おもしろくない反応だな。なんか、真っ青になったりとか、寂しそうな反応しろよ。」
まぁ、そういわれるのも無理はない。だが、幹部だし転属は陸曹なんかよりもずっと多くある。極端な話し二年に一回なんてざらだ。濱名も、いつかは転属を経験しなければならない。まだ陸曹になってそこまで経っていないから話はまだこないが近い将来かならず来る話だ。
「だって、止めても無理な話だし……。」
「ま、あいつがどう思うかは知らないけど、まだ正式な発表じゃねぇし噂は噂だからな。あ、俺が言ったからってわかれるとかはやめてくれよ!」
必死に弁解する有坂をみながら、大丈夫ですよと笑った。
その日の幹部室で五十嵐に聞こうと思って聞きそびれる。
まぁいいかと思いながら、夜メールをした。
『今週どうする?』
簡潔な文だったがすぐに返信が来る。
『金曜の夜いつものところで。』
これまた簡潔だ。だがそれで十分だった。
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