~大倉忠義~

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言ったとこで何も変わらんと思ったし、結局引っ越して半年以上経った後ぐらいに『一人暮らししてるんやって?』っていうメールが入ったくらいやった。 この時、大倉忠義という人物は私なんか小さい時によう遊んでた子のうちの一人で今更どうでも良いような存在に思ってるんやないかって考え始めた。 もう忠義のこと考えるのが苦しくなって来いひんとわかってるメールや電話を気にすんのが辛くて、携帯を変えオトンやオカンや兄ちゃんには『理由は言いたくないんやけど忠義には教えんといて』と念入りにお願いした。 結局それからホンマに来ることはなかった。 私と忠義は結ばれない運命なんだと実感した。
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