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「…ダミヤン…ダミヤンはいるか?…」
「はい。こちらに」
王に呼ばれ、ニヤニヤしながら王の寝台に近づく魔導師。
「ううぅ…どうやら…余に残された命あとほんの一刻のようだ…。その前にお前に言っておきたいことがある…。」
坊ちゃん…本当に、本当に苦しそうだ…!!
それなのにダミヤンは、さらに下品な表情を浮かべて返事をする。
「はい。なんなりと…」
「うぅ…余が…死んだ後…この国の全実権は…」
魔導師はもうニヤニヤを通り越して、いやらしい。
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