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「行ってらっしゃい。気をつけて頑張ってね!」 ゆきの笑顔と、小さな手を一生懸命に振る翔太。 「行ってきます」 俺も笑顔で応えると仕事に向かう。 俺はこの二人の笑顔を守って行かなければならない。 失ってはいけない、かけがえのいものが出来たのだ。 それは俺を動かす大きな原動力となった。 今まで以上に、仕事に対してやる気が出る。 それは会社にも伝わり、少しずつではあるが評価が上がっていくのを感じる。 仕事と家庭が相互に作用し、結婚してからの俺は順風満帆な毎日だ。 仕事での評価が上がれば、任される仕事も増えやりがいが出てくる。 自分が認められている、それは大きな喜びだった。
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