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一昨年、ゆきの誕生日、仕事で思いもかけないトラブルが発生した。 放って帰るわけにはいかず、忙しくてゆきに電話一本入れることも出来なかった。 いや、違う。 本当は忘れていただけだ。 誕生日のことも、プレゼントのことも。 「お疲れ様」 先に帰っていく同僚達を見送りながら、やっと一息ついたときには、くたくたに疲れ果てていた。 熱いシャワーを浴びて眠りたい。 そう思いながら帰ろうとしたとき、着信が何件も入っいることに気付いた。
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