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(><)「どーも。担当医のワカンナインデスです。ショボンさん貴方は車に撥ねられて3日間昏睡状態だったんです」
確かに撥ねられた気がしなくも無い。
が、体はいたって正常だ。
気になるところは見当たらない。
(´・ω・`)「へー実感が無いな。特に痛いところもないし。すぐにでも退院できるのでしょうか?」
(><)「それがーそのー……ごにょごにょ」
医者が言葉を濁す。
なんだ?言い出しにくいことがあるのか?
(´・ω・`)「はっきり言ってください。何か異常があるんですか?」
(><)「ショボンさん。笑ってもらえますか?」
(´・ω・`)「はい?」
何なんだこの医者は?
質問に答えることなく笑えだなんて。
(><)「そうすれば分かってもらえるとおもいますぅ」
(´・ω・`)「笑えって……あれ?」
(><)「笑え…ますか?」
(´・ω・`)「笑え…ないです。」
(><)「ほんとですか?」
(´・ω・`)「はい…残念ながら。」
声を出すことはおろか、微笑を浮かべることすら出来ない。
そうか、さっきから感じていた違和感はこれか。
僕は【笑い】を失ってしまったんだ。
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