(´・ω・`)は笑いたいようです

4/10
前へ
/12ページ
次へ
どういうことだろうか。 僕の中の何かが異常をきたしているのは間違いない。 筋肉の運動であるはずの笑顔すら作れないのだから。   (´・ω・`)「先生。原因はなんなのでしょうか?」   (><)「感情を司る辺緑系の部分に少量の血が溜まっているのが見つかりました」   (´・ω・`)「辺緑系?」   聞きなれない名だ。そもそもそんなところに血が溜まって 大丈夫なのだろうか?   (><)「既に出血は止まっていますし生命に危険があるわけではないです だけど逆に取り除くとなると危険が伴うんです 取り除いたからといって回復するかどうかも分かりません」   なるほど…ね。 とりあえず僕の意思を聞こうというわけか。   (´・ω・`)「放って置いてなおることは?」   (><)「難しいと思いますぅ」   笑えないままかも知れない状態でいるか それとも命の危険を冒してまで笑えるようになる可能性を取るか。 たちの悪い冗談だな。   (´・ω・`)「とりあえず少し考えさせてください」   (><)「ええ構いませんです。それと近日中に退院することは可能です。 それでは失礼しますです。 あ…それと頭への衝撃にはくれぐれも気をつけてくださいね今度こそ…死にますよ」    さて…どうしようかね。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

50人が本棚に入れています
本棚に追加