(´・ω・`)は笑いたいようです

8/10
前へ
/12ページ
次へ
川゚-゚)「では手術するんだな。」 (´・ω・`)「ああ。来週の月曜日病院に行ってその旨を伝えるよ」 不思議と怖くは無い。 まるで死の危険性が無い感じだ。 これもクーのおかげか。 川゚-゚)「ではその日の夜見舞いに行くよ」 (´・ω・`)「気にしなくていいさ。必ず成功する」 川゚-゚)「その意気だ。そうだ…」 言葉の続きを待つ前にクーと僕の唇が重なった。 初めてのキス。 大人のキスとは程遠いまるで付き合いたての中学生のような接吻。 その口付けはほんのりモスコミュールの味がした。 (´・ω・`)「ななななななななな何を…」 川゚-゚)「もちつけ。おまじないだ 手術が無事成功するようにな」 柄にも無く動揺してしまった クーは相変わらず平静だ。 しかしクーの頬はほんのり赤くなっていたが 僕は気づかなかった。 (´・ω・`)「そ…そんな急にしなくとも」 川゚-゚)「私たちもいい年だ。キスぐらいで動揺することも無い。 まさかファーストキスなわけでは無いだろう」 流れる沈黙。 川゚-゚)「……すまなかった。」 (´・ω・`)「いや…君ならば光栄だよ」 ここで声を上げて笑いあいたいところだがそうもいかない。 初めて笑が戻ることを望んだ。 川゚-゚)「ではまた月曜日に」 (´・ω・`)「そうだね。じゃあここで」 別れた後、クーはファーストキスだったのだろうかと少し気になった。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

50人が本棚に入れています
本棚に追加