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《♪♪》
携帯が鳴った。ミズサからだ。
《もしもし…あのさ…》
どうしたのだろう?
昼間とは想像もつかないくらい元気がない。
「どうしたの??」
ミズサは黙ったままだ。
「私には何でも話して?力になりたいしさ…」
私は優しくささやいた。
《…うん。ありがとう…》
わずかな間の後、ミズサは話だした。
《あのね…、駅で電車待ってたらさ……》
「…」
《電車が見えた時に、背中、押された……》
汗が背中を伝った。
暑いからではない。
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