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「お、押された……!?」
《うん…、多分ワザとだと思う》
「そんな…、誰がそんなこと…。ミズサ大丈夫だったの!?」
《うん、なんとか足で踏ん張って…ギリギリ落ちなくてすんだ》
「そう…よかった。本当…」
私は泣きそうになった。
もし落ちていたら、ミズサは…。
《ごめんね…なんかお母さんにも言えなくてさ…》
「全然いいよっ!それよりミズサが無事でよかった…!!」
いったい誰が…。
「今、家!?」
《う、うん》
「ならよかった~、あんまり一人で出歩いちゃだめだよ!明日は、ミズサん家まで迎えに行くからね!」
《ありがとう…ナツメ》
ミズサも声が震えていた。
《じゃあ、また明日ね…》
「うん、バイバイ」
私は携帯を閉じた。
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