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天
「ねぇねぇ泣いたりしてどうしたの?」
いきなり天に話しかけられた少女はキョトンとしている。
それはそうだろう……見ず知らずの人にいきなり話しかけられたのだ。驚かない方がおかしい。
少女の瞳は緑色で髪は腰ぐらいまである青い色。そんな少女に天は続けて言った。
天
「よかったら今からお茶でも……うがっ」
大守
「アホかっ!!なんでナンパに変わっとんねん!」
天は後ろからのツッコミ(大守キック)により変な声を出してよろめいた。
天
「だってぇ~何て言ったらいいか分かんなかったんだもん……」
天は冗談っぽくぶりっ子風に言ったが、はっきり言って気持ち悪い。
大守
「何訳分からんキモイ喋り方してんねん!まぁええわそれでもせめて言い方ってもんがあるやろうが?」
天
「う゛ー」
天は言葉をつまらした。しかし何に対してつまらしたのかは定かではない……。
「クスっ」
女の子は先程まで泣いていたのと打って変わり今は笑っていた。
天
「……もう大丈夫なの??」
「……はい」
大守
「ところで何で泣いてたん?」
「あっ//えーっと……学校に行こうとしたら道に迷っちゃって///この姿だとすぐに精神不安定になってしまうんです」
女の子はかなりはにかみながら話している。
天、大守
「どういうこと!?」
そんな女の子に天と大守は同時にハモったのだった。
「あの//えっと//……薬草学で作った薬を飲んだら子供になってて……//えっと……」
女の子は顔を真っ赤にしながら少し慌てた様子で話した。
天
「コ★ン!?」
大守
「んなワケあるか!!ってか伏せ字使う様な会話すんなや!
とりあえず……。僕分かったんやけどお嬢さんって天使やろ?」
大守は名探偵顔負けの全てを知ってるような口ぶりで言った。
しかし“謎は全て解けた”的なオーラが大守から漂っている事を気付いてもツッコンではいけない……。
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