第1話:出会い

5/20
前へ
/551ページ
次へ
天 「ねぇねぇ泣いたりしてどうしたの?」 いきなり天に話しかけられた少女はキョトンとしている。 それはそうだろう……見ず知らずの人にいきなり話しかけられたのだ。驚かない方がおかしい。 少女の瞳は緑色で髪は腰ぐらいまである青い色。そんな少女に天は続けて言った。 天 「よかったら今からお茶でも……うがっ」 大守 「アホかっ!!なんでナンパに変わっとんねん!」 天は後ろからのツッコミ(大守キック)により変な声を出してよろめいた。 天 「だってぇ~何て言ったらいいか分かんなかったんだもん……」 天は冗談っぽくぶりっ子風に言ったが、はっきり言って気持ち悪い。 大守 「何訳分からんキモイ喋り方してんねん!まぁええわそれでもせめて言い方ってもんがあるやろうが?」 天 「う゛ー」 天は言葉をつまらした。しかし何に対してつまらしたのかは定かではない……。 「クスっ」 女の子は先程まで泣いていたのと打って変わり今は笑っていた。 天 「……もう大丈夫なの??」 「……はい」 大守 「ところで何で泣いてたん?」 「あっ//えーっと……学校に行こうとしたら道に迷っちゃって///この姿だとすぐに精神不安定になってしまうんです」 女の子はかなりはにかみながら話している。 天、大守 「どういうこと!?」 そんな女の子に天と大守は同時にハモったのだった。 「あの//えっと//……薬草学で作った薬を飲んだら子供になってて……//えっと……」 女の子は顔を真っ赤にしながら少し慌てた様子で話した。 天 「コ★ン!?」 大守 「んなワケあるか!!ってか伏せ字使う様な会話すんなや!  とりあえず……。僕分かったんやけどお嬢さんって天使やろ?」 大守は名探偵顔負けの全てを知ってるような口ぶりで言った。 しかし“謎は全て解けた”的なオーラが大守から漂っている事を気付いてもツッコンではいけない……。
/551ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3966人が本棚に入れています
本棚に追加