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天に抱き抱えられながら、ふと我にかえったルゥは自分の今の状況を理解出来ずにいた。
ルゥ
「……あれ?ここは?」
独り言の様に呟いたルゥ。そんなルゥに天は言った。
天
「ルゥ!!もうちょっとで学校に着くからな!」
ルゥ
「ってわっわわ!なんで私天さんに抱っこされてるんですか!?」
天
「何度も呼び掛けたけどルゥが固まったまま動かなかったからこうなったんだよ!
とりあえず時間が無いからスピード上げるよ?しっかり捕まっときなよ」
ルゥ
「……はい」
ルゥはコクんと頷くと天の制服をぎゅっと握った。
そして天の腕の中で揺られながら、ルゥはめいしんなら薬の効果は種族とか関係ないな……と思ったのだった。
ルゥはそう思うと顔からは自然と微笑みが零れた。
天
「急にどうしたの?なんかいいことあった?」
天は笑顔になったルゥを不思議そうに覗き込んだ。
ルゥ
「ひゃうっ!だっ大丈夫です」
ルゥは顔に出てると思っていなかったのだろう……。相当慌てている。
そんな中三人は学校の敷地内へと入った。
その時、天の後ろを着いて来ていた大守が言った。
大守
「あー!もうやばいでみんな校庭に揃ってるやん!」
しかし何はともあれ三人はギリギリ間に合ったのだった。
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