17人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
―――…パタタッ…。
冷たくヌルヌルとした液体が僕の顔にかかる…。
真っ白なシャツが真っ赤に染まる。
「…ぁ…っあ…!」
目の前で起こった出来事が僕には理解出来なかった。悲鳴をあげようにもあげられなかった…。
「…に…げ…」
「―――っ!?」
「…逃げ…ろ…」
僕の目の前にいる少年、僕の大切な人…でも…顔が思い出せない。
…思い出せるのは…あの優しく温もりのあった手…。
――――――――
最初のコメントを投稿しよう!