No:00-夜の街[ナイトシティ]

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 「あの糞祖父ィが何企んでんだか知らねぇが…俺に嫌がらせしてるとしか捉えられんな」  「またそんな戯れ言を…マルクスお祖父様はレイチェル、キミを愛して居られる…」  「…どーだかな…」  「っ…レイチェルッ!」  「解った解った、俺が悪かった…今から支度して来るよ」  クルリ、と踵を返して後ろにあったクローゼットから燕尾服を取り出してワックスを頭につける。  「…なぁ…ローレンス…」  「?」  「親父は祖父ィを…恨んでないか…?」  「―――っ!?」  「…なんてな、言ってみただけだ」  悲しそうなレイチェルの目に、ローレンスは口を噤んだ。  レイチェルは、ローレンスが答えられない事を解っていたのだろう、自嘲気味の笑みは其を物語っている。  「ローレンス?どうした?行くぞ」  「あ、あぁ…」  いつの間にか燕尾服に身を包み、髪を後ろに固めたレイチェルが外へと繋がる扉に立っていた。  「さて、行くか…デッドコール城へ…祖父ィの言う親睦会とやらに…」 .
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