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デッドコール城へ辿り着いたレイチェルとローレンス…彼らが城の門を開けると華やかなパーティーが始まっていた。
「…ローレンス…」
「…何だ?」
「…気分が悪い、帰りたいのだが…」
「駄目だ」
「…だよな」
苦笑してパーティーが始まっていた広場へ足を踏み入れた。
広場に踏み込むと、女男関係なく此方へ視線が注がれる。
「…うぜェ…」
「…モテモテだと思っておけ」
「……無理な話だな」
広場の中央、マルクスが立っている台へと近づいていく。
その途中、一人の女がレイチェルに飛び掛かった。
「レイチェルっ!!」
「ぐっ…?!」
いきなり飛び付かれたせいで首が締まり、レイチェルは上手く声が出せずにいた。
「…ハァ…オリヴィエっ!全く君は…」
「何よローレンス…久々なんだから良いじゃないっ」
「解った…解ったから…腕を放さないとレイチェル…死ぬよ?」
「…え?……きゃぁぁあっ!?レイチェルっ!?レイチェルっ!!」
すっかり顔が青ざめたレイチェルの顔を今度は容赦なく往復ビンタを喰らわせていく。
「…お…オリヴィエ…」
「あっ…レイチェルッ!気が付いた!?」
「オリヴィエ…大半は君のせいだよ…」
「う、煩いわねっ!!」
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