一年目 春

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家に着いて一息ついたところでまた電話をかけてみると今度は繋がった。 コール数が1つ、2つと増えていくにつれ、私の緊張も高まっていた。 5つめのコールで彼が電話に出て聞きたかった声が聞こえてきた。  「もしもし?」 嬉しさのあまり一瞬間があいてしまった。 「もしもし?誰?」 何か話さないといけないと思い咄嗟にキャラクターを作った。 「誰だと思う?(笑)」  「あ~もしかしてさっきの子?」 「そうそうさっきの子です(笑)」 「本当にかかってくると思わなかったよ。」  「何時でもかけていいって言ってたからかけてみたんだけど…もしかして迷惑だった?」  不安まじりに聞いてみたが、彼は嫌がる素振りを見せず私からの電話を喜んでくれた。
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