一年目 初夏その1

2/11
前へ
/143ページ
次へ
また電話する約束をしてから数日間は何をするにも上の空だった気がする。 何を聞こうか、どう聞けば失礼じゃないか、いつ電話しようか考えていた。   どうしてこんなに気になるのかわからなかったが、もっと近付きたかったのだ。   いろいろ考えていたらある日の夜に彼から電話がかかってきた。
/143ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加