一年目 初夏その1

7/11
前へ
/143ページ
次へ
「これから言うこと聞いても嫌わないでいてくれる?」 「どういうこと?」 「最初に謝っておくね。 私、あそこで働いているの。 毎日毎日いろんな人と話をしてお金をもらっているの。」   言ってしまった。 だけど彼を騙すことはしたくなかったから後悔はしていない。 だけどどう感じたのか気になった。         張り詰めた空気が回線を通じて感じていたが、彼の深いため息混じりの声でその空気が弾けた。
/143ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加