一年目 初夏その2

4/21
前へ
/143ページ
次へ
待ち合わせの時間が迫って来ると私の緊張も高まり落ち着かなくなっていった。   いよいよ時間となったが車が来る気配もなく、すっぽかされたのかと不安になってきていた。   約束の時間を数分過ぎたころ電話が鳴った。  「ごめん!もうすぐ着くからもう少し待ってて!」 「わかった。気をつけて来てね。」   その電話からさらに数分後、一台の車が入って来たとほぼ同時に電話がかかってきた。   「お待たせ。今入って来た車が俺の車だから乗って来て。」   わかったと言って電話を切ったが緊張しすぎてしばらく動けなかった。
/143ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加