一年目 初夏その2
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車はどんどん暗い方に行き、一時間ほど走り山の頂上で止まった。 走っている間は気楽に話せていたのに、また緊張が戻って来て沈黙が訪れた。 暗闇にエンジン音が響き、何か話さなければという焦りが私の言葉をおかしくさせた。 「な、なんか暗いとこに来ちゃったね。 変なことしないでよ~。」 「バ、バカ!するわけないだろ!」 「そうだよね~。ごめんごめん。」 お互いが慌てている様子がおかしくて笑ってしまった。
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