3/3
63人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
こんなシアワセな日々が何日か過ぎた。ヨシがいつものように布団に入り、真っ暗になった部屋の中で私をいつも以上に強く抱き寄せた。 「あぁ、またこの時間がきた。俺、1日の中でこの時間が1番シアワセなんよ。学校行って、バイト行って、家にサヤカがいて、サヤカを抱いて寝て。シアワセにさせられて、また学校行って…またこの時間が来る。毎日毎日…俺っ…なんでこんなんになったんやろ、どれだけサヤカ抱けば気が済むんやろ。どれだけシアワセにさせられたら気が済むんやろ。」 私はヨシに顔を見られないように寝返りをうった。 こんなことがあるのだろうか、私は同じ人にもう一度恋をした。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!