星空

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次の日には、私は昨日のレシートのことなんてすっかり忘れてしまっていた。 今日もディスカウントショップのバイトだ。 自分の夢とかけはなれたこのバイトに行くのは学費稼ぎとはいえ面倒だ。 事務所の廊下の角を曲がる時、私に声をかけてきた男の子、それがヨシとの初めての出会いだった。 「あのーそこのお嬢さん、レシートは?」 「はい?」 「昨日レシート持って帰りおったやろ?何で連絡せん?」 その男の子は180ぐらいはあるスラッとした長身で、恥ずかしそうに頭をかきながら近付いてくる。 …ナマってるなー九州の人かな? そんなことを考えて黙っていたら、一層恥ずかしそうにその男の子は言う。 「…俺、顔に何か付いとるんか?」 二人は同時に笑った。
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