思い出

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思い出

隣りを見ればいつだって 君が笑顔をくれたよね 君の右手は暖かった だから 僕の左手はいつも 暖かったよ 優しい温もり… 君の笑顔… 隣で聞えた静かな寝息… でも 今は独り …いつもと変らない 綺麗な君は 綺麗な花に囲まれて 静かに眠ったまま 「おはよう」 と そっと君にキスをしても いつも様には目覚めない 可愛い寝息も 甘える様な仕草も もう 見る事は無いんだ そっと君の手を握って ほら 僕が暖めるから そっと君の頬を撫でて ほら 僕は傍に居るって だからお願い 目を覚まして下さい …眠れない夜は明け やがて日が昇り 変らない毎日を運んでくる ふと見上げたこの空には 君と見た飛行機雲がほら 綺麗な線を描いてる そっと想い出す君の笑顔 君の温もり 思い出はいつだって あの日のまま
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