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彼女はゆっくりと丁寧に降りて俺の前に正座をする。
さっきまで確認できなかったが服は手がほとんど見えないほどだぼだぼの白いパーカーにジーパンという今時あまり観ない格好で背は低く無愛想だがキレイな顔立ちをしている。
まぁそれは置いといて一体何者なんだ?急に空から降ってきたり、しゃべるぬいぐるみを飼ってたり
「なぁ、あんた一体誰なんだ?急に人の家に入り込んできて」と俺が言うと
「貴様!この方を誰だと思っている、月精常我〔げっせいじょうが〕の姫野かぐや様だぞ」
とぬいぐるみが力説をしていると彼女がぬいぐるみの前に手を出し
「アキいいの、私たちが勝手に入ったのは事実。あの方が言った人なら大丈夫。私はかぐやでいい、この子はアキオルマ・シーフ。私はアキと呼んでいる。本題に入る、私たちは本来、1500年の時が経つまで感情を持たない。しかし、どういうわけか私は地球で生まれたときから感情を持っていた。しかし地球から月に帰ったときにその感情は消えてしまった。それから1500年の月日が経っても感情を持たなかったので地球に行き“人の五つの感情”を見つけに来た。ここには月からのある軌道に乗って必然的についたもの、私たちにも理由はわからない、ただある方からこれに乗れば大丈夫だと言われてここにたどり着いた」と淡々と告げる
どうも整理ができない
「五つの感情って?」と俺が質問をぶつける
「喜び、楽しさ、悲しみ、怒り、感動の五つ」と彼女が答える
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