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つまり今の彼女は感情をほとんど持ってないわけかぁ・・・
って納得できるかぁぁぁぁぁー
しゃべるぬいぐるみだけじゃどうもこいつが月から着たなんて事信じられないし全部作り話じゃないのかとも思える
「そもそもこの話って本当なのか俺には幻想物語にしか聞こえないんだが」と俺が当たり前のように言う。
彼女は「はぁー」とため息をついて胸元からたくさんかどがついた石を出した
「月、明らかに星、稀なり。天鏡は月を渡り我が前に姿を現せ 天角石〔てんかくせき〕。」と何か呪文のような言葉をいい、石に光が宿り鏡になった。
「これは12星座を主として出来た月霊が宿る鏡。例えばカムカム、双子星〔そうしせい〕」と言うと鏡から二人(二匹?)の小さな妖精がかぐやの周りを回って隣にかぐやにそっくりな人がもう一人出てきた。
一瞬、実は双子だったなんて落ちも考えたが
さすがに色々と説明が出来ないし信じるしかないな、このファンタジーな話
今更ながら、現実世界が恋しい。あの平和な日々は帰ってこないのかも・・・
「いま双子なんじゃないかとか考えてた。さらにこれはファンタジーじゃない現実。早く受け止めていたほうがあなたにとってこの先どんな事が起きても理解せざる終えなくなる」と相変わらずの淡々とした口調で言う。
聞いた限りその五つの感情ってのはそんな簡単に見つかるものでもなさそうだから、しばらく家に泊まるってことだよな・・・
別に家は無駄に広いし部屋は余ってるから泊まるのはかまわないんだがそれは家で一番厄介な女帝に話さなきゃなんないのか・・・
こんな話まじめに語ってたら俺はだいぶ痛い子だぞ。
ってかこの話を聞いてかぐやを痛い子だと思わなかった俺を褒めてほしいくらいだ!
まぁどっちにしろ一度一階に言ってダメ元で姉貴と話してみるか。
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