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ラルはガタｯと立ち上がり、リビングを出て奥に行ってしまった
ワル『説明するより････実際に見た方が早いですから。どうぞ、奥の部屋に母さんが居ます』
ワルもラル同様、リビングの奥に歩いていく
その時のワルは、酷く悔しそうだった
ギィ････ギィ
歩く度に床が軋む音がする。
有希もワル達の後を追い
奥へと進んでいった
ラル『この人が俺達の母さんです』
目の前に横たわる女性。
ブロンドのウェーブがかった髪
整った綺麗な顔で、パッと見ただけで。とても２児の子持ちだとは思えない
綺麗な人だな～優しそうだし
一見死んでいるかに見えるが
近づいてみると、静かだが息がある
どうやら眠っているだけのようだ
ワル『もう････一ヶ月も起きないんです』
一ヶ月!?いくら何でも寝過ぎだろ
････いや待てよ？もしかしたら
有希は左手を母親の額に置き、目を閉じた
心配そうに有希を見つめるラルとワル
････････････やっぱりだ
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