赤ずきん

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「お母さんはもう起きたかしら」 すると狼が言いました。 「私が見てきてあげよう」 しかし、狼がなかなか戻らないので女の子は母の部屋に行ってみました。 お母さんは布団を深くかぶって、変なかっこうをして寝ていました。 女の子は尋ねました。 「お母さん、どうしてそんなにお耳が大きいの?」 「そうでなきゃお前の声が聞こえないからさ。」 「お母さん、どうしてそんなに目が大きいの?」 「そうでなきゃお前の顔が見えないからさ」 「お母さん、どうしてそんなに爪が大きいの?」 「そうでなきゃお前を掴めやしないからさ」 「それじゃあお母さん、どうしてそんなに歯が大きいの?」 「それはね、お前を食べるためだよ」 そして女の子は狼に食べられてしまいました…。
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