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「あらッ
涼くん太一くんこんにちは」
莉音の母親は二人に優しく微笑んだ。
「莉音なにしてるんだよ~?」
涼がちょっと機嫌悪そうに呟いた。
『バレンタインのチョコレート作ってるの!!!
だから今日は忙しいの!!!』
莉音は涼と太一を見ずに本当に忙しそうに何かを掻き混ぜていた。
「なんだよそれ…」
涼はさっきよりも拗ねて不機嫌になっている。
太一は隣で黙っていた。
そんな二人の姿をみて莉音の母親は涼と太一に向かって話しかけた。
「ふたりともごめんね…
この子今日はずっとこの調子だと思うからまた違う日に遊びに来てちょうだい。」
笑顔だけど申し訳なさそうにそう呟く莉音の母親をみて二人は渋々帰る事にした。
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