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◆友達?◆
鈴香はなんとかすべてを終わらせ、帰ろうとした。
しかし、それは中断させられた。
目の前にクラスの女王のように存在している、高飛車な女がいたからだ。
「かわいそうに。あなた、無視されてるわね?」
皮肉の言葉。
交わされる嘲笑。
それらを鈴香は無視した。
すると肩を無理矢理つかまれた。
「離してぇな、バカ女」
ショックを受けた顔を確認し、鈴香は立ち去る。
後からわめく声が聞こえるが、足は止めない。
学校から出て直ぐに鞄からiPodを取りだし、イヤホンを耳にはめる。
音は大音量。
世界の声が、聞こえないように。
全ての世界から逃げれるように。
鈴香は音量を迷惑にならない程度にあげていく。
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