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残るのはつまり動物的な
マックラなそらに
マッカな月が
とても奇麗で恐ろしかった
トボトボと歩く歩幅は短く
ふりかえっても何もない
なんでもない,
つまづいてしまった暗闇
僕を食べた
下を見たらば優越が不快
上を見たらば届かぬ不満
それでもつい目をやる
己の意識世界,色眼鏡
マジックミラー
外から見たらナンデモナイ。
幸福と感じた一時間前,
熱はあつくて
すぐ冷めちゃうんだ
音は出してはいけないんだ
鈴虫が逃げてしまう
抱かれていれば
アタタカイだろう
十の月だけの
心地よい世界と
悪夢の予知夢
包み込む掌は
すぐにちぎれてぼくは堕ちて
いつかの愛と返す日を
マッサオなそらに
マッカなたいよう,
あれは世界中を愛しているから
ぼくだけ…
ひいきはゆるさない
個々が特別であるという普遍
トボトボと歩く歩幅は短く
ふりかえれば影が見えた
マッサオなそらに
マッカなたいよう,
あれは世界中を愛しているから
マッカな肉にマッカな血,
それはぼくだけを愛してる
種という,種という愛で
生物と日う,生物と日う。
人間と道う,人間と道う。
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